クッシング症候群について|地域密着型の熊本県宇城市松橋町にある動物病院|犬猫診療・治療
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院長コラム,犬の診療,内科
クッシング症候群について

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、副腎から分泌されるホルモン(コルチゾール)が過剰になることで引き起こされる内分泌系の病気です。


高齢犬にみられることが多く、下垂体の腫瘍によるホルモン分泌異常(約80~90%を占める)や副腎自体の腫瘍などが原因となります。


主な症状には、多飲多尿、異常な食欲、お腹が膨れる(腹囲膨満)、左右対称の脱毛、皮膚の薄化や色素沈着があり、見た目にも変化が出やすい病気です。さらに進行すると糖尿病、感染症などを併発するリスクが高まります。


診断には、血液検査によるホルモン測定や超音波検査が用いられます。


治療方法としては、ホルモン分泌を抑える薬剤の投与が一般的ですが、副腎自体の腫瘍が疑われる場合には手術による摘出が選択される場合もあります。