変形性関節症について|地域密着型の熊本県宇城市松橋町にある動物病院|犬猫診療・治療
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院長コラム,犬の診療,猫の診療
変形性関節症について

変形性関節症は、関節の軟骨が徐々に損傷を受け、炎症が引き起こされる慢性疾患です。


加齢や肥満、遺伝的要因などが主な原因で、特に高齢の猫に多く見られます。

関節の滑らかさを保つ軟骨がすり減ると、骨同士が直接擦れ合い、痛みや可動域の低下を招きます。

また、骨棘(こつきょく)が形成され、さらに症状が悪化することもあります。


猫は痛みを隠す傾向があるため、初期症状を見逃しやすいですが、動きが遅くなったり、高い場所へのジャンプを躊躇したりすることが観察される場合があります。

また、遊びへの興味の減退や毛づくろいの頻度減少、体重増加も症状の一部として現れることがあります。


診断は、問診や触診を基にX線検査などを行い、関節の変形や骨棘の有無を確認します。


治療には痛みと炎症を軽減するために鎮痛薬や抗炎症薬が用いられるほか、運動量の管理や生活環境の見直しが重要となります。

肥満が症状を悪化させるため、適切な体重管理も欠かせません。