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院長コラム,猫の診療,内科,循環器科
猫の動脈血栓塞栓症について
猫の動脈血栓塞栓症は、心臓で形成された血栓が動脈に詰まり、突然の麻痺や激痛を引き起こす重篤な疾患です。
猫の動脈血栓塞栓症は、心臓の左心房でできた血栓が血流に乗って移動し、大動脈の分岐部などに詰まることで発症します。
最も多いのは後ろ足への血流の遮断で、突然歩けなくなる、激しく鳴く、後ろ足が冷たくなる、肉球が青白くなるなどの症状が現れます。
原因の多くは肥大型心筋症で、心臓内の血流停滞や内膜損傷が血栓形成を促進します。
治療は鎮痛、鎮静、循環改善などが中心で、血栓溶解療法は副作用の観点からあまり推奨されません。
再発率が高いため、抗血栓薬(クロピドグレルやリバーロキサバン)による予防も重要です。
完治は難しいものの、早期発見と継続的な心臓管理により、猫の生活の質を維持することが可能です。
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