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院長コラム,犬の診療,猫の診療,循環器科
心原性肺水腫について
心原性肺水腫とは、心臓の機能が低下することによって肺に水分がたまり、呼吸が苦しくなる状態です。犬では僧帽弁閉鎖不全症など、猫では肥大型心筋症や拘束型心筋症などの心疾患に伴って発生します。
正常な心臓は全身から戻ってきた血液を効率よく送り出しています。しかし心臓病によって心臓の機能が低下すると、肺から心臓へ戻る血液がうっ滞してきます。その結果、血管内の水分が肺胞や肺の組織へ漏れ出し、肺水腫が発生します。肺胞内に水がたまると酸素の取り込みが妨げられ、呼吸困難を引き起こします。
主な症状は、呼吸数の増加、努力呼吸、咳などです。重症例では口を開けて呼吸したり、舌や歯肉が青紫色になるチアノーゼがみられることもあります。
治療では、まず酸素吸入によって呼吸状態を改善し、利尿薬(フロセミドなど)を使用して肺にたまった余分な水分を排出します。また、心臓の負担を軽減するために強心剤やACE阻害薬、血管拡張薬などが用いられることがあります。重症例では入院管理が必要です。
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