
ブログ
ブログ
院長コラム,犬の診療,猫の診療,内科
巨大食道症について
巨大食道症とは、食道の運動機能が低下し、食道が異常に拡張してしまう病態です。
正常な食道は蠕動運動によって食物を胃へ送り込みますが、巨大食道症ではこの動きが弱くなり、食物や液体が食道内に停滞します。
その結果、食後の吐出(嘔吐ではなく、未消化物がそのまま戻る)が特徴的にみられ、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
原因は先天性と後天性に分かれます。
犬では先天性が比較的多く、特に大型犬種にみられます。
後天性では、重症筋無力症、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、神経疾患、中毒などが関与します。
猫では犬より発生は少ないものの、原因不明(特発性)が多い傾向があります。
診断はレントゲン検査での食道拡張の確認、造影検査、さらに基礎疾患の有無を調べるための血液検査が行われます。
治療は基礎疾患がある場合はその治療を行い、特発性の場合は食事管理が中心です。
特に「食後の姿勢管理」が重要で、立位・前脚を高くする姿勢で食事を与え、食後も数十分保持することで誤嚥を減らします。
また、少量頻回給餌や流動食の利用が効果的です。
あなたへのオススメ
Recommend
あなたへのオススメ
Recommend








