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院長コラム,猫の診療,内科
猫の黄色脂肪症について
猫の黄色脂肪症は、体内の脂肪組織に炎症が起こり、硬化・痛み・食欲不振を引き起こす病気で、特に高脂肪で不飽和脂肪酸の多い食事を長期間摂取した場合に発生しやすいとされています。
主な原因は、不飽和脂肪酸の過剰摂取による脂質の酸化です。そのため、生魚(特にマグロ・カツオ)を主食にしている、手作り食で脂肪バランスが偏っている、酸化した油脂を含むフードを摂取しているといった状況でリスクが高まります。
黄色脂肪症の猫は次のような症状を示します。強い痛み(抱き上げると嫌がる)、食欲不振・元気消失、腹部や胸部の脂肪が硬くなる、歩行を嫌がる、動きが鈍い、体重減少。
診断方法としては、まずは触診で脂肪の硬化を確認します。また、血液検査(炎症マーカー上昇)、超音波検査、必要に応じて脂肪組織の生検などを行います。
治療の中心は、食事の改善(高品質でバランスの良い総合栄養食へ変更)、抗炎症薬や鎮痛薬による痛みの緩和、ビタミンEの補給(抗酸化作用)です。早期治療で改善が期待できますが、重症例では回復に時間がかかることがあります。
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